縫合糸の歴史
紀元前
2750年 | 歴史上初めての外科手術がエジプトで行われた。亜麻の絆創膏や縫合により傷閉鎖を行った記録がある。 |
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1000年 | インドで蟻による縫合が行われていた。→1921年まで3000年の間 |
600年 | インド外科の父 Sustrutaが皮ひも、Ashmantakaの樹皮から取った繊維、木綿や馬毛の編みひも、動物の腱等により縫合した記録がある。 |
25年 | ローマのCelsusが血管の結紮を初めて行った記録がある。 |
紀元
79年 | ヴェスヴィオ山の火山噴火遺跡から縫合針が発掘 |
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175年 | Catgutについての記録がある。 |
200年 | Catgut及びケルト族の亜麻を使って動脈瘤の結紮を初めて行う。 |
650年 | 羊毛、馬毛、人毛を使用した記録がある。 |
900年 | バクダットで羊腸で作ったハープの弦を使用した記録がある。 |
1050年 | 産科の女医Trotulaが絹糸を使用した。 |
1200年 | Teodoricoが腸管の縫合にcatgutを使用。 |
1550年 | 止血には焼灼(しょうやく)より結紮が優れていることを証明彎針を使用縫合部の感染が課題であった。→非吸収性糸が使われるようになった。 吸収糸としては羊皮紙、腱、魚の腸、皮等が実験されたがCatgutに落ち着いた。 |
1804年 | 華岡青洲が手術に使用した絹糸が残っている。 |
1840年 | 【Catgut】が吸収糸として優れている事が確立された。 |
1845年 | アルジェリアで甲虫(Scarites pyracmon)による縫合が行われていた。 |
1868年 | Catgutの消毒法を発表し【chromic catgut】を考案した。 |
1900年 | ギリシャで蟻の頭を傷口に咬ませ縫合する方法がこの頃まで床屋で行っていた。 |
1933年 | 【Catgut】より【絹糸】が優れている事が確立された。 |
1940年 | 【Catgut】がUSPにより法制化された。 |
1968年 | 「アメリカでPGA縫合糸が開発された |
1970年 | 「プラスチツク製縫合糸基準」(昭和45年厚生省告示第444号) |
1986年 | 日本製PGA縫合糸販売 |
catgut
カットグットとは、動物の腸から作る天然素材の糸、ヒモのこと 。通常は羊やヤギが用いられるが、牛、豚、ラバ、ロバが用いられることがある。腸線とも呼ばれる医療用として、カットグットの縫合糸は以前は手術で広く用いられる縫合糸であった。1868年、ジョゼフ・リスターがカットグットをクロム酸で処理し耐久性を持たせた「クロミックカットグット」を開発、世界中に普及した。一週間程度で吸収される吸収性の縫合糸として用いられた。しかし今日では綿製の縫合糸の方がより安価でさらに傷口をよく閉じ、また合成縫合糸の方が感染のリスクが低いという理由からカットグットの縫合糸を使い続けるかについては議論がある。
カットグットとは、動物の腸から作る天然素材の糸、ヒモのこと 。通常は羊やヤギが用いられるが、牛、豚、ラバ、ロバが用いられることがある。腸線とも呼ばれる医療用として、カットグットの縫合糸は以前は手術で広く用いられる縫合糸であった。1868年、ジョゼフ・リスターがカットグットをクロム酸で処理し耐久性を持たせた「クロミックカットグット」を開発、世界中に普及した。一週間程度で吸収される吸収性の縫合糸として用いられた。しかし今日では綿製の縫合糸の方がより安価でさらに傷口をよく閉じ、また合成縫合糸の方が感染のリスクが低いという理由からカットグットの縫合糸を使い続けるかについては議論がある。